少年スポーツで剣道を指導しています。 自分が使っている小手と、子どもたちが入門用で購入した小手が、構造的に違っていることに気づきました。 具体的には、子ども田たちの入門用の小手は、ジャンケンのグーを作るように握る形で縫製されていました。 「これでは上達できるはずがない」、と考え、「比較的安価で、しかし使用者の手のことを考えた商品はないか？」と探していてこのクネクネ小手にたどり着きました。 自分が使っていないものを選手たちに使わせるわけにはいかないので、へばっていた自分の小手の予備のつもりでこちらの商品を購入しました。 使用してまず感じたことは、売りである「柔らかさ」よりも、「竹刀を保持しやすい」ということです。柔らかく動くことが宣伝されていましたが、それ以上に、何もしていないときに竹刀を保持できる形で設計されている、ということです。 革を使うために、小手をはめて素手よりも持ちやすくなる、ということはあり得ないのですが、「素手よりも力を抜いて振ることができる」「小手を信じて、力みを消すことができる」ということに驚きました。 おそらく、私よりも格段に上手な方をモデルに手の内を作られているので、小さな子供が使う「箸の持ち方」「鉛筆の持ち方」補助具のように「竹刀の持ち方」を教えてくれる小手だと感じました。 実際、購入した選手は、右手の力み癖がありますが、小手をはめて素振りしたほうが、素手の時よりも両手のバランスがよくなり、二人で驚きのあまり笑ってしまうほどでした。 他社の同等品などと比較していないため、これが唯一無二の特徴かどうかはわかりませんが、この価格でこの性能は文句なしだと感じます。 作り手の心が「特定の誰かのための最高の品質」ではなく、「多くの剣士に使いやすい道具を届ける」というやさしさにあふれていると感動しています。